こんにちは。
奈良の鍼灸師の*まぁ*です。
最近、スーパーやコンビニで「土用の丑の日」の文字を見かけるようになりました。
美味しそうなうなぎの写真を見るたび、
「今年もそんな時期かぁ」
と思います。
うなぎ、美味しいですよね😊
でも実は、土用の丑の日は
「年に一度うなぎを食べる日」
ではありません。
今日は東洋医学の視点も交えながら、土用についてお話ししてみたいと思います。
土用って何?
土用というと夏のイメージが強いですが、実は年に4回あります。
立春・立夏・立秋・立冬の前、およそ18日間ほどが土用です。
つまり土用とは、
季節と季節の間にある「変わり目の期間」
なのです。
夏の土用は、
夏から秋へ向かう準備期間。
自然界も私たちの身体も、次の季節へ向けて少しずつ変化しています。
土用の丑の日とうなぎ
土用の丑の日になるとうなぎ屋さんが大忙しですね。
実はこれ、江戸時代に平賀源内が考えた販売促進が始まりという説が有名です。
夏場に売上が落ちていたうなぎ屋さんが相談し、
「本日、土用丑の日」
と貼り紙を出したところ評判になったとか。
今で言う広告の達人だったのかもしれませんね。
もちろん、うなぎには栄養も豊富。
でも土用の本当の意味は、
うなぎを食べることよりも、
季節の変わり目に身体を整えること
なのだと思います。
日本に残る土用の風習
昔の人は土用を大切にしていました。
例えば、
土用干し
梅雨明け後に梅干しを干す風習です。
強い日差しを利用して保存性を高めます。
衣類や書物の虫干し
湿気を払い、風を通して整える知恵です。
土いじりを控える
土用は「土の気」が強まる時期とされ、農作業や大きな土木作業を控える風習もありました。
現代では迷信と思われることもありますが、
「無理をせず身体と環境を整える期間」
という意味が込められていたのかもしれません。
この時期、身体では何が起きているのでしょう?
西洋医学の視点
夏の終わりに近づくこの時期は、
- 暑さによる疲労
- 発汗による水分やミネラルの消耗
- 冷房による自律神経への負担
- 睡眠不足
が少しずつ積み重なっています。
そのため、
- だるい
- 食欲がない
- 胃腸の調子が悪い
- 疲れが抜けない
と感じる方も少なくありません。
身体は季節の変化に対応しようと、一生懸命働いています。
東洋医学でみる土用
五行では、
木・火・土・金・水
という考え方があります。
土用は、その名の通り
「土」
の働きが強まる時期。
五臓では
脾(ひ)・胃
と関わるとされています。
脾胃は、食べたものを消化し、気や血を作り出す場所。
身体のエネルギー工場のような存在です。
そのため土用には、
- 胃もたれ
- 食欲不振
- むくみ
- 疲労感
- 軟便や下痢
などが現れやすくなります。
夏の疲れが胃腸に出やすい時期とも言えるでしょう。
経絡治療ではどう考えるの?
経絡治療では、
「土用だからみんな同じ」
とは考えません。
胃腸に疲れが出る方もいれば、
睡眠に影響が出る方、
肩こりや腰痛が強くなる方もいます。
身体の反応は人それぞれ。
脈やお腹の状態をみながら、
その方が本来持っている力が働きやすい状態へ整えていきます。
同じ土用でも、
身体から届くお便りは一人ひとり違うのです。
土用の時期の養生
腹八分目を心がける
胃腸を休ませることも大切です。
食べ過ぎはエネルギーを消耗します。
冷たいものを摂りすぎない
アイスや冷たい飲み物はほどほどに。
常温のお水や温かいお茶も取り入れてみてください。
よく噛む
脾胃を助けるシンプルで効果的な養生です。
睡眠を大切にする
疲れを回復する時間をしっかり確保したいですね。
無理をしない
これが一番大切かもしれません。
季節の変わり目は、思っている以上に身体が頑張っています。
おわりに
もうすぐ土用の丑の日。
うなぎを楽しむのも素敵ですね😊
でも土用は、
「うなぎを食べる日」
というより、
「季節の変わり目に身体を整える期間」
なのかもしれません。
最近なんとなく疲れる。
胃腸の調子がいまひとつ。
そんな時は、身体が次の季節へ向かう準備をしているサインかもしれません。
どうかご自身の身体にも耳を傾けてみてくださいね🌿
奈良の鍼灸師の*まぁ*でした。
